・28日深夜から29日未明にかけてソンクラー県サダオ郡内で、家具工場及び軍関係者の住宅が連続して放火され、家具工場はボヤで消し止めら民家は延焼により3軒が全焼。人的な被害は無し。サダオ郡は南部国境三県及びソンクラー県内4郡に適用されている非常事態令の適用外地区。 一方、ナラーティワート県スンガイ・パーディー郡内では、森林局職員の住宅及び派出所が放火。また、ルゥーソ郡内では偽爆弾が路上に放置されると共に当局車両の進行妨害を狙って鋲が撒かれたり立木が路上に向け倒される。 ・29日朝、ヤッラー県グロンピナン郡内で、路上脇に仕掛けられていた爆発物が路上の警戒作業にあたっていたレンジャー部隊員を乗せた車両の通過に会わせ爆発し1人が重傷。 ・29日6:30過ぎ、ナラーティワート県ウェーン郡内で、路上脇に仕掛けられていた爆発物が爆発し、付近をバイクで走行中だった26歳のイスラム系住民男性が軽傷。 ・29日9:30前、ヤッラー県グロンピナン郡内で、バイクに乗った二人組が徒歩で路上の警戒作業にあたっていた軍関係者9人に向け発砲し、軍関係者1人が負傷。 ・アーリー国務大臣は29日、同省側がワーダ会派の関係者が南部情勢に関与している事を裏付ける具体的な証拠を握っていない事を認める。これは、先にソンティ陸軍司令官(国家安全保障評議会議長)が旧政権党系のワーダ会派の関係者が南部情勢に関与していると指摘した事を受けたもの。また、南部国境域行政センターのプラナーイ・センター長は、ワーダ会派が関与しているという話を聞いたことが無いとした上で、ソンティ司令官の発言がセンターとワーダ会派との協力関係に影響を与えることは無いとの認識を示す。 ・その他、ネーションのサイトに掲載されたAFP電が、29日にナラーティワート県内でバイクで路上を走行中だった39歳と32歳の仏教系夫婦及び同じくバイクで路上を走行中だった51歳の仏教系住民が銃撃され死亡と報じているが、同日タイ時間23:00現在タイ国内の報道では未確認。
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