ナラーティワート県のガールン県知事は18日、住民・宗教間の対立を煽動する動きがあるルゥーソ郡及びランゲ郡に対して夜間外出禁止令を発令するべきであるとの認識を示しました。 この発言は、先に第四地区国軍本部のアコン報道官が、上記二郡に対して夜間外出禁止令を発令する方向で検討を行っている事を明らかにした事を受けたもので、ガールン県知事は激化している情勢を抑え込むだけでなく、仏教系とイスラム系住民が肩を寄せ合って住む地域内で一味側に煽動されたイスラム系住民と仏教系住民との対立が発生し、最悪の事態にまで発展する事を防ぐ上でも夜間外出禁止令の発令が必須であると指摘していました。 尚、先にヤッラー県内の二郡に夜間外出禁止令を発令した第四地区国軍本部のアコン報道官は、事件の発生頻度以上に地域住民の当局側への協力度合い、即ち一味側が住民を精神的な支配下に置いているか否かの度合いを重視した他、特にヤッハー郡内で乗り合いワンボックスカーが襲撃され仏教系の乗客8人が惨殺された事件が発生した日の夜半に同地区内でイスラム系住民を狙った爆破・銃撃事件が発生し、翌日には爆破・銃撃事件は仏教系住民による報復であると訴える住民が抗議活動を展開するなど、イスラム系住民と仏教系住民との間の抗争に発展する恐れがあった事を考慮して夜間外出禁止令を発令した事を明らかにしていました。 一方、18日夜のネーションチャンネルのニュースによると、ヤッハー郡と郡境を接し、また18日には住民による抗議活動が発生したソンクラー県サバーヨーイ郡に対しても夜間外出禁止令を発令する方向で検討に入っているようです。
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