民主党経済担当幹部のゴープサック・サパーワス氏は7日、新たにタクシン前首相がアメリカの共和党政権に極めて近い関係にあるロビイストと契約を締結していた事を明らかにした上で、同前首相には政界を引退する意向が元から存在していなかったと指摘しました。 この発言は、タクシン前首相が元アメリカ国務長官のジェームス・ベーカー氏系の法律事務所と昨年12月11日に契約を交わし、法律事務所側が提出した報告書に「自由選挙によって選ばれたタイの首相タクシン・チンナワット氏の代理人」と記されていた事を受けもので、ゴープサック氏は、この文言から前首相には政界を引退する意向は毛頭なく、更に「自由選挙によって選ばれたタイ王国の首相」として早期の帰国を目指している事を窺い知る事ができると指摘していました。 一方、元国連常任大使のアサダー・チャイヤナーム氏は、「自由選挙によって選ばれたタイの首相タクシン・チンナワット氏の代理人」の文言は、タクシン前首相の負けず嫌いな性格と現実を受け入れられず、依然タイ王国の首相としての立場に固執している事を窺い知る事ができると指摘した上で、契約の背景に現政権の信用失墜を狙うという思惑や早期帰国を実現させたいという思惑があるにせよ、いずれにしてもタイを汚す行動であることには変わりはないとの認識を示していました。
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