スラユット首相は5日、タクシン前首相がタイ国内のメディアにインタビューの機会を与える方針を明らかにしていると伝えられている事に関して、政府側としてメディア側の権利を妨害する方針は無く、国民にインタビューを行うことに関する是非の判断を委ねるべきであるとの認識を示しました。 前後してタクシン前首相の法律顧問であるノパドン・パッタマ氏は、国内メディアを引き連れて国外に滞在する前首相の下でインタビューを行う事は大がかりな移動が伴うため、国家安全保障評議会側の妨害に遭う可能性が考えられるとした上で、テレ・コンフェレンス等の電子的な手段を利用して行う事が好ましいとの認識を示していました。 一方、民主党のアピシット党首及び大衆民主主義キャンペーンのスリヤサイ事務局長は、何れも政府及び国家安全保障評議会は国外メディアによるタクシン前首相へのインタビューに過剰反応するべきではないとした上で、内外に対してタクシン前首相が実権を握っていた時代の「行い」について広く広報するように努めると共に、前政権時代の汚職・不正行為に対して取るべき処置を明確にするべきであると指摘していました。 尚、スラユット首相は5日までに、タクシン前首相の国外での言動を監視すると共に内外への広報を強化する為にティーラパット首相府大臣を首班とする作戦司令室を設置した事が明らかになっています。
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