南部国境三県域内に拠点を置く情報当局は2日、12月頭から11日頃にかけて、対話・融和路線を打ち出している政府側の方針に与しない分離主義組織関係者が、政府・当局側のイメージを傷つける為に大規模な同時多発型の襲撃を計画している恐れがあるとして、関係当局に対して警戒態勢を引き締めるよう警告しました。 情報当局筋によると、マレーシア国内でシリヤ人等を交えて行われた謀議に基づき、既に分離主義組織の幹部がタイ国内の各自の持ち場に戻り、南部国境三県やソンクラー内に潜伏している自殺攻撃を恐れない実行部隊を組織し、2004年4月28日に発生したグルーセ・モスク事件と同様な手口で広域同時多発型の襲撃事件を引き起こし恐れがあり、また、この襲撃の背景に同時多発型の襲撃により当局側を煽り、過激な行動に出るように仕向ける事により、地域内の住民の反当局感情を煽ると共に、国際社会にタイ当局側の非道性を訴え分離独立を勝ち取りたいとの組織側の思惑があるようです。 また、情報当局筋によると、計画されている同時多発型襲撃の総指揮官としてBRNコーディネートのサペーイン・バーソー容疑者の名前が浮上しており、また、5日から12日までの間に実行される可能性が高いようです。 一方、ヤッラー県の当局側は、県都内ポセーン地区やヤッハー郡パテー地区に潜伏している一味が共同して県都内の警察・軍・政府関係施設や学校等を狙った大規模な広域連続爆破を計画しているとの情報があるとして、警戒態勢が強化すると共に、一味側が緑地に白抜きでアラブ文字が書かれたパッターニー国の旗を主要ヶ所に掲揚する動きがあるとして、かかる行為の監視を緊密に行うよう指示しているようです。
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