11日7:30過ぎ、ヤッラー県ヤッハー郡内で、路上脇に潜んでいた少なくとも10人以上と見られる一味が、警戒作業中の国境警備警察の車列に向け銃を乱射し、警察官2人を死亡させ、更にM16ライフル2丁を強奪し逃走するという事件が発生しました。 尚、この事件に関しては、国境警備警察に所属する警察官2人がバイクで路上を走行中に、少なくとも4人以上と見られるバイクに乗った一味に銃撃され、更にナイフで刺された上で殺害され、所持していた拳銃や手榴弾を強奪されたと報じる報道もあります。 また、支援要請を受け現場に向かっていた当局車両が、路上に撒かれた鋲や偽爆弾により通行を妨害され現場への到着が遅れるという場面も見られたようです。 ヤッラー県内では、10日20時過ぎにラーマン郡内で、人数不明の一味が軍の検問所に向け爆発物を投げ込むと共に銃を乱射し、軍関係者との間で約10分間に渡って銃撃戦を展開した後に逃走するという事件が発生していたようですが、こちらの方は人的な被害は確認されていないようです。 一方、ナラーティワート県内では、11日朝バーヂョ郡内で、路上脇に仕掛けられていた携帯電話を遠隔起爆装置に使用したと見られる爆発物が、警戒作業にあたっていた軍関係者の車両の通過に会わせ爆発し、軍関係者2人が軽傷を負うという事件が発生した他、同じく11日朝にルーソ郡内で、郡内7ヶ所で一味側が路上に燃えたタイヤを放置し、更にそれにおびき寄せられた当局関係者の到着に会わせて起爆する目的で爆発物を付近に仕掛けるという事件が発生しましたが、幸い爆発物は全て当局側に処理されているようです。 同郡内では10日夜半に、教員宿舎に向け火炎瓶が投げ込まれ宿舎が全焼(報道によっては僅かな損傷)するという事件が発生していた他、11日午後には、バイクで路上を走行中だった59歳の副村長が、バイクに乗った二人組に銃撃され死亡するという事件が発生しているようです。 また、パッターニー県内では、11日昼前頃にサーイブリー郡内で、バイクで路上を走行中だった48歳のイスラム系住民が、バイクに乗った二人組に銃撃され死亡し、先立つ10日17:30過ぎには同県ヤラン郡内で、バイクで路上を走行中だった51歳の仏教系住民男性が、バイクに乗った二人組に銃撃され重傷を負うという事件が発生しているようです。
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