9日正午過ぎ、ヤッラー県県都内にある自動車やバイクのショールーム8ヶ所がほぼ同時に爆破されるという事件が発生し、重傷を負った女性1人を含む9人(13人や15人とする報道もあり)が負傷を負いました。 爆発物は何れも、携帯電話を使用した遠隔起爆式と見られているようですが、一部報道は自動車の購入客を装った一味が試乗した際に車内に仕掛けた時限発火式の物が使用されたと報じていました。 尚、県警察側は、先に県都内で発生した、22件の銀行が連続して爆破された事件と同じグループによる仕業との見方を強めているようです。 また、連続爆破に先がけて、県都内の路上にT字型の鋲がばらまかれているのが確認されていたようです。 一方、パッターニー県内では、9日未明にサーイブリー郡内で、修理工場内に置かれていたタムボン行政機構評議会議長の甥が所有する車にスタミナドリンクの瓶を使用した発火装置(報道により爆発物)が仕掛けられているのが発見され、処理されるという事件が発生しています。
自動車修理店の経営者(イスラム教徒)は、陸軍に所属した経験があり、現在は本業の傍ら自警組織のリーダーとして活動していたようです。 また、6:00前には同県県ノーンヂック郡内で、夫人を後部座席に乗せバイクで走行中だった49歳の住民男性が、バイクに乗った(報道により路上脇に潜んでいた)二人組に銃撃され死亡
し、10:30過ぎにはヤッラン郡内で、道路脇の草刈り作業に従事していた道路事務所の臨時職員の男性(39)が、バイクに乗った男に銃撃され死亡するという事件が発生しています。 一方、ヤッラー県県都内にある寺院内では、9日朝までに同県バンナンサター郡内2ヶ村(報道によりバンナンサター郡とタントー郡内)在住の仏教系住民約40家族が避難している事が確認され、更にその後も増え続け、夜までに約100家族が寺院内で避難生活を送っているようです。。 避難した住民は、郡内で連日発生している襲撃や放火を恐れ避難しているようですが、県側は、住居及び宅地を県側に買い取って欲しいとの住民側からの要求に対しては受け入れを拒否しているものの、今後住民等に必要な支援を提供していく方針を明らかにしているようです。 また、シリキット王妃が9日夕方までに、避難した住民等に米や衣料品を始めとする生活必需品を下賜しているようです。【南部情勢の最新記事】
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