国家汚職取締委員会が20日公表した前政権関係者から提出された資産報告書により、タクシン前首相及び夫人・子供を含む総資産額が今年3月14日現在で127億バーツ(内前首相5億1,200万バーツ)だった事が明らかになっています。 但し、これらには、脱税疑惑が指摘されているシン社の株式売却益730億バーツや、夫人系のダマポン一族や資産隠し疑惑の時に問題になった運転手や現在地方のスラムに住んでいるメイド等の名義に書き換えられた資産や、ブリティッシュ・ヴァージン諸島等のタックスヘイブン等に移転された資産までは勘定されておらず、2005年時点で実際には520億バーツレベルの資産を持っていたと指摘されていた事もありました。 いずれにしても、今後国家汚職取締委員会が中心になり法の抜け穴を利用した資産の移転行為等について解明が進められる事になっています。 一方、今回の公表で、スワンナプーム新国際空港に納入されたCTX9000システム調達汚職疑惑への関与が指摘されているスリヤ前副首相(元運輸大臣、元タイ・ラック・タイ党幹事長)は、2001年時点で4億5,000万バーツだった資産が2006年3月14日時点で8億2,500万バーツに増えていた事、また前政権閣僚個人ベースでガンタティー前外務大臣の報告総資産額44億6,000万バーツがトップだった事も明らかになっているようです。
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