5日9時頃、パッターニー県県都内で、バイクで路上を同行中だった60歳の仏教系住民男性が、バイクに乗った二人組に銃撃され重傷を負うという事件が発生しました。 死亡した男性は、南部国境三県域のイスラム系住民にとっては象徴的な地であるグルーセ・モスクの隣に立つ仏教系の廟の警備員の職に就いていたようです。 因みに、廟はイスラム教に改宗した華人系の兄が建立したグルーセ・モスクを呪って自殺したとされる妹をまつっている事で知られ、華人系仏教徒の間では、イスラム教に改宗し複数の娶いハーレム状態の生活を送っていた兄は倫理にももとる輩で、それを諫め、グルーセ・モスクで自殺した妹はヒロインであると考えられており、マレーシア系の華人を中心に参拝客が絶えなかったことで知られていました。また、グルーセ・モスク大虐殺事件発生直後に廟が爆破されるという事件も発生していました。 また、先立つ2時頃には、同県パナレ郡内で、人数不明の一味が67歳の仏教系住民男性宅に押し入り、男性を射殺した上で家に火を放ち逃走するという事件が発生していました。 一方、夕方過ぎには同県コークポー郡内で、路上脇のサーラー付近に不審物が置いてあるとの通報を受けた当局者の現場到着にあわせ爆発物が爆発するという事件が発生しましたが、幸い人的な被害は確認されていないようです。 爆発物は携帯電話を使用した遠隔起爆式と見られているようです。
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