タイ小売大手セントラル・リテール・コーポレーション(CRC)は17日、第6回取締役会でイタリアの高級百貨店「リナシェンテ」事業の売却を決定し、タイ証券取引所(SET)に報告した。
プラチャーチャート・トゥラキットなどの報道によると、同社は東南アジア事業に注力するため、リナシェンテ事業を主要株主のハーン・セントラル百貨店(HCDS)に2億9000万ユーロ(93億8400万バーツ)で売却する計画だと発表。
同事業の売却計画は、HCDSがCRCに提案し、取締役会が承認。さらに11月6日に開催予定の株主総会での承認が必要になる。
HCDSはまた、リナシェンテを運営するCRC子会社のCRCホランドBVの全株も買収すると提案。同社は、イタリアで9店を展開するリナシェンテを、欧州の他の百貨店事業に統合し、傘下に収める予定。
CRCは2011年に同事業を買収した。