タイ商工会議所大学の発表によると、8月の消費者信頼感指数(Consumer Confidence Index:CCI、100以上が好感)は前月比1.6ポイント減の50.1で、過去32カ月で最低を記録した。減少は7カ月連続。
クルンテープ・トゥラキットの報道によると、同大学の経済ビジネス予測センターのタナワット会長は、憲法裁判所によるペートンターン・シナワット前首相の解任に伴う政情不安や、経済回復の鈍化、米国関税に対する懸念、国境紛争の影響で指数が低下したと説明。「政治的安定が揺らぎ、政府の経済刺激策による経済回復が実現しない場合、指数はさらに低下する可能性がある」と述べた。
また、新政権が成果を挙げた場合、来月の指数は反転する可能性があるとしている。
項目別では、全体経済44.1(前月45.6)、雇用48.3(同49.8)、6カ月後所得58.0(同59.6)で、いずれも7カ月連続で低下した。
一方、8月のタイ商工会議所信頼感指数は、政情不安や景気回復の鈍化に対する懸念から、前月の45.3から44.2に減少。6カ月連続で低下した。
8月の全県の民間投資は37.5に落ち込み、雇用は38.0に留まった。30台の指数は非常に低い水準で、タナワット会長は、新政権に迅速な経済刺激策を求めた。