SCSK(東京都江東区)は4日、グループ会社のアライドエンジニアリングが開発する国産CAEソフトウェア「ADVENTURECluster(アドベンチャークラスタ)」の販売拡大に向け、電通総研とタイ市場に限定した販売代理店契約を締結したと発表した。
同社によると、現地法人の電通総研タイが、現地に密着した製品販売と技術サポートを展開。タイの「モノづくり」を支える設計・解析技術者に、競争力強化とイノベーション創出を実現する高品質なサービスを提供するという。
CAE(Computer Aided Engineering)は、コンピューターを使って製品の設計や開発を支援する技術。
現在、日本の製造業約1万1000社の海外現地法人のうち、約8割がアジアに進出。特にタイには自動車・電気分野を中心に1000社以上が拠点を構えている。
同社は「日本市場で培ったCAEの知見や実績に強みを持つSCSKと、現地の商習慣への理解とネットワークを持つ電通総研タイが協業することで、日系・現地企業が抱えている人材不足や開発コスト増といった課題解決に貢献できる」としている。