いすゞ自動車(神奈川県横浜市)は29日、同社初となる1トン積みピックアップトラック「いすゞD-MAX」のバッテリーEV(BEV)モデル「D-MAX EV」を、4月28日からタイのサムロン工場(サムットプラカーン県)で生産を開始したと発表した。
同社によると、生産車両は左ハンドルモデル。欧州主要国へ出荷する。年末からは右ハンドルモデルの生産も開始し、2026年から英国で販売を開始する予定。今後、各国・地域の市場特性やニーズに応じ、展開エリアを順次拡大する。
同社は、昨年3月の第45回バンコク国際モーターショーで「D-MAX EV」を参考出品。来場者から、早期の商品化を求める声があったという。
「D-MAX EV」は、既存のディーゼルエンジンモデルの骨格はそのままに、フロントとリアに新開発のeアクスルを組み合わせたフルタイム4WDシステムを採用。ピックアップトラックに求められるタフな基本性能(耐久性/積載・牽引性能/悪路走破性)と、バッテリー式電気自動車(BEV)特有のリニアな加速感と低騒音・低振動を両立させた本格BEVピックアップトラックだという。