TikTokはタイに約1200億バーツを投じ、データセンター内のサーバーを貸し出すデータホスティングサービスに乗り出す。タイ投資委員会(BOI)がこのほど事業承認した。
マティチョンの報道によると、TikTokの親会社であるバイトダンスのシンガポール支社は、バンコクとサムットプラーカーン、チャチューンサオで総額1267億9000万バーツを投じ、データセンターを整備する。運用開始は2026年の予定。
BOIのナリット事務局長は、タイのデジタル・人工知能(AI)インフラ強化へ向け、重要な一歩になると述べた。
またBOIは、米半導体メーカーのエヌビディアのクラウドパートナーであるサイアムAIコーポレーションによる、人工知能アプリ事業(投資総額32億5000万バーツ)を承認。
アジア・パシフィックポタッシュ・コーポレーションがウドーンターニー県で実施する塩化カリウム生産事業(総額404億バーツ)も承認した。
2024年のタイへの投資は前年比35%増の1兆1400億バーツ。データセンターやクラウドサービスインフラなどのデジタル産業向けが最も多く、投資総額は2400億バーツ。アメリカや中国、香港、日本、インド、オーストラリア、タイの16事業が承認された。