双日は8月29日、タイに子会社カセット・ディー・エックス(Sojitz Kaset Dee X:以下KDX)を設立したと発表した。今秋からキャッサバ農家向けの営農支援サービスや農業資材、農機、ファイナンスなどを提供・販売するアグリ(農業)プラットフォーム事業に参入する。
同社によると、KDXはキャッサバ農家の抱える課題に対し、解決策となる総合的な営農支援サービスを提供する。利用者となる農家の資金負担を抑え、肥料や苗などの資材や営農に関する助言を提供。収穫量の増加を目指す。
作物シミュレーターを活用し、土壌や天候データなどを元に、適切な肥料の選択、量、タイミングを提示。また作物加工会社や農業資材・農機メーカー、金融機関などと、利用者の農家をKDX独自のプラットフォームで繋ぎ、農家の農地や保有機材、資材、作物の生育状況、収穫量などの利用者データを元に、各企業・機関が商材・サービスを提案・提供できるようにする。
同社によると、タイでキャッサバは麺類やパン、菓子などの原料として広く利用され、生産高はサトウキビ、コメに続く第3位。サトウキビに次ぎ、バイオエタノールの原料としても利用される主要農産物。