ネスカフェ(タイランド)は、2023年の国内インスタントコーヒー市場は300億バーツに達し、2024年は前年比5%拡大すると明らかにした。同社はシェア率50%で首位。
マティチョンなど現地報道によると、同社は今年、ブランド商品広告に6億2000万バーツを投入。同社のコーヒー・クリーマー事業部門のジョジョ・デラ・クルス氏は、コーヒーを好む消費者が多く、1人当たりの消費量は年間約340杯だと述べた。
またアイスコーヒーは全体消費の47%を占めていることから、同社は今年後半、アイスコーヒー分野に重点を置いた新商品を発売する予定。
同氏は、国内インスタントコーヒー市場は成長が続く一方、気候変動の影響でコーヒー豆の生産量は低下していると指摘。世界のコーヒー供給量は、2050年までに最大50%減少する可能性があると述べた。
同社は、「ネスカフェプラン2030」計画に基づき、持続可能な国内コーヒー産業の推進を目指す。収穫量が多いコーヒー苗の配布や、デジタル技術の導入、エネルギーコストの削減などで、コーヒー農家を支援するという。