ソニーセミコンダクタソリューションズは29日、タイ中部のバーンカディー工業団地(パトゥムターニー県)で建設を進めてきた半導体製造の新棟が竣工したと発表した。2月から生産ラインの稼働を開始しているという。
竣工したのは、車載用イメージセンサーやディスプレイデバイス、データセンター向けの半導体レーザーなどを生産する4号棟。敷地面積は13万7252平方メートル。約2000人の雇用創出を見込んでいる。
市場動向に応じて4号棟内の生産設備を拡充し、各製品の生産能力拡大に対応する。
同社は2021年度から、再生可能エネルギー100%による稼働を実施。4号棟の屋根にも太陽光パネルを設置し、年内に稼働する計画。
同社の松田健マネージングディレクターは、「4号棟の完成により、中長期的な市場拡大が見込まれる製品群を、より多くのお客さまにお届けできることを大変嬉しく思います。ソニーセミコンダクタソリューションズグループが有する海外製造事業所として、事業と社会の持続的な進化に貢献してまいります」とコメントしている。