タイのセター首相は、米カルフォルニア州で15日から17日に開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)に出席するため、12日から19日の日程で訪米している。滞在中はタイへの投資を呼び込むため、米大手民間企業各社と会談する予定。プラチャーチャート・トゥラキットなどタイ各メディアが報じた。
セター首相は14日、カルフォルニア州にある米電気自動車大手テスラのフリーモント工場を訪問。テスラ幹部と面会し、タイへの投資について協議した。テスラは2024年第1四半期にもタイを訪れ、工場建設予定地を視察する予定だという。
また首相は、パソコン・プリンター製造開発のヒューレット・パッカード(HP)を訪問。同社は生産能力拡大のため、生産拠点のタイ移転を検討しており、税制上の優遇措置について協議した。同社は11月末までに最終決定するという。
半導体デバイス製造のアナログ・デバイセズ(ADI)の幹部とも会談。同社もタイでの工場建設を検討しており、セター首相は、タイ政府が投資を全面的に支援すると表明した。