いすゞ自動車は、タイのピックアップトラック生産工場をインドネシアに移転する計画があるとバンコクポストが7日付で報じた。インドネシアの工業大臣は、来年にも稼働する可能性があると述べているという。
同省は声明で、アグス工業大臣は6日に東京で日本企業の幹部らと会談したと発表した。ロイター通信によると、いすゞ自動車(タイランド)は取材に対し、コメントしていないという。タイ事業や雇用への影響についても、詳細は明らかになっていない。
アグス大臣は声明で、「いすゞの決定に感謝する。インセンティブを提供し、移転プロセスを支援する」と述べた。
バンコクポストによると、いすゞは1966年にタイへ進出。サムットプラカーン県とチャチューンサオ県に組立工場がある。合計生産能力は年間38万5000台で、従業員は6千人。またインドネシアのカラワンにも工場がある。
タイの2022年の1トンピックアップトラック販売台数は、計39万台。いすゞがシェア首位で46%を占めている。