日本貨物鉄道(JR貨物)は5日、タイ石油公社(PPT)の物流子会社グローバル・マルチモーダル・ロジスティクス(GML)と、液化天然ガス(LNG)をはじめとする「危険品の複合一貫輸送事業の検討に関する協力覚書」を締結したと発表した。
JR貨物のタイにおける海外事業の実現に向けた取組みの一環。今後、両社で協力して事業化に向けた実現可能性の検討を行う。
GMLは、エネルギー供給やインフラ事業を多国籍に展開するPTTが、物流事業を主要な新規事業と位置付けて2022年に設立した100%子会社。JR貨物は、2021年9月に初めての海外駐在員事務所をバンコクに開設した。
JR貨物とPTTは、2019年からタイ政府が取り組んでいる危険品の鉄道輸送に関するルール策定に参画。活動の中でPTTは、JR貨物のノウハウや実績を高く評価し、今回の締結につながったという。署名式は5月18日、バンコクで行われた。