タムラ製作所は8日、グループのOEM先であるタイのESEインダストリーズ・タイランド(ESET)に資本参加を行い、新工場を建設すると発表した。
同社は2018年度をめどにグローバルで戦えるコスト競争力と収益性の確保を経営戦略として掲げており、今回の工場建設で電子化学事業において、はんだ加工からの一貫生産による地産地消を可能にし、原価低減による事業拡大と利益向上へとつなげるとしている。
ESETの発行済み株式83万4000株のうち、37万株を既存株主から取得するほか、ESETが実施する増資で216万6000株を引き受ける。これによりESETの発行済み株式のうち253万6000株(84.5%)を保有することになる。
また新工場には、第1期工事で4億2200万バーツ(約14億円)を投資する。第2期校時の投資額は未定。2018年10月に第1期工事、2021年に第2期工事が完成する予定。第1期工事でソルダーペースト、フラックス、第2期工事でカーボンインク、UVインク、ソルダーレジストが生産可能になる。