タイ・バンコクのチャッチャート・シッティパント都知事は、12日深夜にチャトゥチャック区の飲食店で発生した火災について、店舗の避難経路にあった障害物が被害を拡大したと述べた。今後、都内店舗の検査を強化する方針。
プラチャーチャート・トゥラキットの報道によると、火災が発生した飲食店「ロン・ビア・ナー・ラートプラオ」は、レストランと楽器店として営業許可を得ていた非娯楽施設。火災はステージ付近で発生し、すぐに天井へ延焼して大量の煙が発生。消防隊は5分で到着したが、すでに建物全体に炎が広がっていた。
現場の調査によると、建物の構造やテーブル、プラスチック製の椅子は溶けずに残っていたことから、死亡した客の多くは火傷ではなく煙を吸ったことが死因とみられる。また、建物の内装に耐火材が使用されていなかったこが分かった。
警察によると、店舗には正面2つと裏手2つの計4つの出入口があったが、裏手にあったトイレ近くの非常口2つの前には障害物があり、避難の妨げになっていたことも判明。目撃証言によると、トイレ左側にあった非常口はキャンディーの屋台でふさがれ、数人が意識を失って倒れていた。右側の非常口の前には飲料の箱があり、ドアノブが無かったとの情報もある。
チャッチャート都知事は、同店が法律で指定された娯楽特区(パッポン、ロイヤル・シティ・アベニュー、シーロム)外に位置し、娯楽施設として登録されていなかったが、同施設で使用されるような楽器を供えたレストランとして営業許可を申請していたと説明。
バンコク都庁が4月に同店を抜き打ち検査した際、非常口2つと非常証明、非常標識が基準に準拠していると確認したが、営業時間中に問題が発生したと述べた。同知事は、検査時の状態が維持されるよう、さらに徹底した抜き打ち検査が必要だと指摘した。
14日朝の時点で、死者は30人、負傷者は75人。