2日連続でクレーン倒壊事故による死傷者の発生を受け、多くの海外メディアが事故を報道し、タイの安全規制の欠如が浮き彫りになっている。英BBCは、建設中の事故が頻発する悪名高いラーマ2世通りで、過去7年に150人が死亡したと報じた。
マティチョンの報道によると、14日朝に東北部ナコンラーチャシーマー県シーキウ郡で、高速鉄道の高架橋工事現場のクレーンが倒壊。走行中の列車を直撃して多数の死傷者が出た。直後の15日朝、ラーマ2世通りの工事現場でもクレーンが倒壊して死傷者が出たため、海外メディアの注目を集めている。
BBCは、タイで相次ぎ発生した2件のクレーン崩落事故が、タイ大手建設会社イタリアン・タイ・デベロップメント(ITD)が請け負う工事現場だったと報じた。タイは安全基準や規制が緩く、建設現場で重大事故が頻発していると指摘。バンコクと南部を結ぶラーマ2世通りは現在改修工事中だが、過去7年間で約150人が死亡。事故の多さから「死の道」と呼ばれていると報じた。
また、ITDは昨年3月のミャンマー大地震で倒壊した会計検査院ビルの工事も担当。他の高層ビルは倒壊しなかったと指摘した。
一方、サウスチャイナ・モーニングポストは、タイの工事現場の杜撰な安全管理が批判を浴びていると報道。AP通信は、度重なる工事中の事故で、タイ国民の怒りが再燃していると報じた。
タイメディアによると、ITDは11年間で総額1300億バーツ、213件の公共事業を受注。今回の事故により、安全性への疑問が浮上している。