ピパット・ラチャキットプラカーン副首相兼運輸大臣は15日、2日連続で発生したクレーン倒壊事故について、2件の工事の請負業者がイタリアン・タイ・デベロップメント社(ITD)だと指摘し、全国の高架橋に関する工事を一時停止する方針だと明らかにした。
プラチャーチャート・トゥラキットなどの報道によると、ピパット運輸相は、ITDが関与する事故が繰り返し発生しているため、調査が不可欠だと述べた。15日午後に緊急会議を開き、安全確保のため、高架橋に関わる全国の建設工事の一時停止を検討する。
またアヌティン・チャーンウィラクン暫定首相は、ラーマ2世通りと、東北部ナコンラーチャシーマー県シーキウ郡での高架橋工事について、ITDとの契約解除と法的措置、ブラックリスト入りを指示。アヌティン首相は、「両事故は国民の不安を招き、生命や財産に重大な危険を及ぼした」と語った。
ITDは、昨年3月28日にミャンマー大地震の影響で倒壊した会計検査院ビルの工事を請け負っていた。建設作業員を中心に約90人が死亡。多数が負傷した。
ITDは、タイ資本とイタリア資本の合弁会社。タイ政府からのインフラ受注を多く請け負い、高速道路や橋、鉄道、ダム、空港などの建設事業に関わっている。1994年にタイ証券取引所に上場。