タイ東部サケーオ県コークスーン群ナーンノーンヤーケーオで17日に発生したカンボジア人集団とタイ警察の衝突を受け、同県知事とカンボジアのバンテイメンチェイ州知事は同日会談し、サケーオ県知事は県内に滞在するカンボジア人の侵入者に対し、10月10日までにタイ領土から立ち退くよう要求した。
プラチャーチャート・トゥラキットの報道によると、カンボジアのウム・リアトリー知事は、7月28日の停戦合意と、8月7日の一般国境委員会(GBC)、地域国境委員会の結果に従い、現状維持を提案。タイ当局はカンボジア人住民が係争地に戻ることを許可し、タイが設置した有刺鉄線やタイヤバリケードを撤去するよう求めた。
サケーオ県のパリンヤ・ポーティサット知事は、タイ領内に侵入したカンボジア人の撤退を要求。10月10日に開催予定の次回GBC会議までに、撤退計画をサケーオ当局に提出するよう求めた。また9月17日の会議で同県が提出した8提案に従うよう求め、約束が守られない場合、自治体レベルでの交渉を中断し、GBCに解決を委ねるとした。
サケーオ県は声明で、「タイの主権を侵害し、タイ領内で窃盗や暴動、破壊活動をするカンボジア人に大使、厳格な法的措置を取る用意がある」と表明した。