首相職を一時停止されているタイのペートンターン・シナワット首相兼文化大臣は27日、戦闘が激化している東北部スリン県の一時避難所であるラジャマンガラ工科大学イサン校スリンキャンパスを訪問した。タイ政府は国民への支援とケアを加速し、避難民の安全を最優先すると強調した。
カオソッドの報道によると、同避難所には約1400人が避難。ペートンターン首相は避難民を激励し、支援物資を配布した。ペートンターン首相は自身のSNSで、「多くの市民が突然家を離れざるを得ず、先の見えない困難に直面している。戦闘の影響を受けた全ての家族に、心からの励ましを送る」と投稿した。
その後、ペートンターン首相はスリン病院を訪問。戦闘で負傷した兵士を慰問し、医師や看護師、ボランティアらの献身的な職務を称賛した。
またペートンターン首相は26日、カンボジアの行為を「人道主義の原則に反する極め重大な戦争犯罪」と非難。「タイ政府は暴力的な状況を望まず、衝突の発生を防ぐため最大限の努力をしてきたが、カンボジア側が先に発砲を開始したため、断固かつ適切な対応をせざるを得なかった」と語り、「私は(首相職の)職務を遂行できないが、状況を緊密に監視して報告を受け、全力を尽くして対応する」とSNSに投稿した。