マレーシアのモハメド・ハサン外相は27日、マレーシアの仲介で、タイのプームタム・ウェーチャヤチャイ内務大臣兼首相代行と、カンボジアのフン・マネット首相が、28日にクアラルンプールで会談する予定だと明らかにした。24日に発生したタイとカンボジアの軍事衝突以降、両首相が会談するのは初めて。
公共放送PBSなどの報道によると、モハメド外相は両国の外務大臣と協議し、マレーシアが停戦協議を仲介することで一致したと話した。マレーシアは、タイとカンボジアが加盟しているASEANの2025年の議長国を務めている。
また、モハメド外相は、マルコ・ルビオ米国務長官からの電話を待っており、米国の支援内容を知りたいとしながら、「ASEANの問題であり、議長国のマレーシアがまず仲介役を務める方が良い」と指摘した。
ドナルド・トランプ米大統領は27日、タイとカンボジアの両首相と個別に電話会談し、停戦に応じなければ関税交渉を進めないと発言。その後、両国は停戦に原則合意したと発表したが、タイ政府は、カンボジア政府の停戦に向けた誠実な姿勢が必要だと主張していた。