カンボジアが世界的なサイバー犯罪の中心地となり、ミャンマーを上回ったとの国連報告を受け、タイのペートンターン・シナワット首相は、国境を越えた犯罪の取り締まりを指示した。
プラチャーチャート・トゥラキットの報道によると、ペートンターン首相は政府庁舎で、国際犯罪の解決に向けた対策会議を開催。
ペートンターン首相は、国際犯罪が経済的・社会的に重大な影響を国民に与え、国際社会におけるタイの信頼を損なっていることは周知の事実だと述べた。コールセンター詐欺の摘発を進めている結果、通報件数は減少しているという。
また、国連報告によると、カンボジアは世界最大のサイバー犯罪大国で、タイの国境地帯の国民に影響を与えると指摘。タイは対策を強化し、徹底的に取り締まると宣言した。
さらに、治安当局とデジタル経済社会省の共同対策により、カンボジアのコールセンター犯罪による収入が約300億バーツ失われたことが分かった。今後も取り締まりを継続し、タイ国民の安全が増すよう全力を尽くすとしている。