タイ当局は23日午前5時から、カンボジアのナンバープレートを付けた全種類の二輪車のタイへの入国を、常設国境検問所5カ所で禁止した。係争地域をめぐり対立が続くカンボジアが22日、タイからの石油輸入禁止を発表したことへの報復措置。
MGRオンラインなどの報道によると、対象の検問所は、バーン・クローン・ルーク、タイ・カンボジア友好橋、バン・ノン・イアン・ストゥン・ボット、バン・カオ・ディン、バン・ター・プラヤ、バン・ノン・プルーの5カ所。
タイ当局は、カンボジアナンバープレートのオートバイ、サイドカー、手押し車などのタイへの入国を禁止。入国できるのは歩行者と自動車のみ。
サケーオ県アランヤプラテート郡のバーン・クローン・ルーク検問所では、午前9時から二輪車のタイ入国を禁止。普段は入国を待つ多くの二輪車が待機しているカンボジアのポイペト国境検問所前だが、今朝は二輪車の数が減少。一部のカンボジア人は抗議したが、措置を説明するとバイクを降りて徒歩で入国し、タイのロンクルア市場へ向かったという。
またタイ第2軍管区司令官は21日、東北部ブリーラム県のチョンサイタク臨時国境検問所を閉鎖した。同検問所は、国境貿易・投資・観光のため毎日開設していた。