タイのある旅行会社は10日、「タイ人の韓国旅行離れ」現象の分析をFacebookページに投稿した。管理者は2年ぶりに訪韓し、明らかな変化を感じたという。カオソッドが報じた。
管理人は、韓国旅行の人気が低下した理由に、①入国審査官による入国拒否、②韓国電子渡航承認(K-ETA)システム、③タイ人旅行者の減少、④不法就労に関する懸念、⑤ソーシャルメディアでの否定的体験の共有の5つ挙げた。
入国管理官による入国拒否は、多くのタイ人旅行者が遭遇する大きな問題だ。理由なく拒否されるケースも多発し、タイ人旅行者に大きな不快感を与えていると指摘した。
K-ETAシステムは、多くの情報を記入する必要があり、時間と費用が掛かるため、面倒に感じる旅行者が多いという。
タイ人の訪韓旅行者数は、コロナ渦以前に比べて減少。経済不況に加え、ビザ免除措置による中国など他国への旅行人気が上昇しているため、訪韓旅行者が減少したと述べた。
また一部のタイ人旅行者が韓国で不法就労しているという噂が広がり、多くの韓国人がタイ人に否定的イメージを抱いていることが、入国拒否に繋がっているとした。
否定的体験をソーシャルメディアで共有することも、韓国旅行の人気低迷の要因だ。入国拒否や審査官に掛けられた「酷い言葉」や暴行の証言が、タイ人に恐怖を与えている。
一方で、管理者は自身の韓国旅行体験を披露。観光地の雰囲気がよりプライベートになり、飲食店の料理の味は向上しているという。移動手段は以前と大きな変化はないが、タクシー運転手が以前のように乗車拒否をしないと話した。
またショッピングはより楽しいアクティビティとなり、タイのように奪い合いをせずに買い物できるとした。写真撮影も楽しみの要因だ。タイ人が少ないため、珍しいものに出会って撮影すると、他のタイ人と重複することなくSNSなどに投稿できるという。航空運賃も安く、ホテルの選択肢も豊富だと指摘した。