タイ出身BLACKPINKリサが出演する、タイ・サムイ島を舞台にした米ドラマシリーズ『ザ・ホワイト・ロータス / 諸事情だらけのリゾートホテル シーズン3』の放送開始から約1カ月。ソーシャルメディアのタイの観光に関する話題は60%増加するなど、観光産業に大きな影響を与えている。
タイラットの報道によると、同ドラマシリーズの撮影地は各シーズンで飛躍的に人気が上昇するため、「ホワイト・ロータス・エフェクト」とも呼ばれる。シーズン1はハワイのマウイ島、シーズン2はイタリアのシチリア島がロケ地で、シーズン3はタイ南部スラートターニー県のサムイ島で撮影された。
ソーシャルメディア分析会社スプラウト・ソーシャルのデータによると、シーズン3の放送が始まった2月16日から約1カ月が経過し、ソーシャルメディアでのタイ観光に関する話題は60%増加。
2月16日から26日の期間、ソーシャルメディア上では50万人以上のユーザーが『ザ・ホワイト・ロータス』について138万5000回以上言及。国別では、タイ8万6016回、アメリカ4万5728回、ブラジル1万8613回。エンゲージメントは840万回以上。多くが「いいね」と反応し、コメントやシェアは85%が好意的な意見だった。
同社のソーシャルメディア・ディレクターのレイチェル・グーレット氏によると、サムイ島をロケ地にしたシーズン3は、世界的アーティストであるリサの出演という特別な要素があったと述べた。
ホテル予約サイト・アゴタの2月20日時点のデータによると、サムイ島の宿泊施設の検索は12%増加し、ドラマ放送前の1月の平均と比較して外国人旅行者の関心が約65%増加したことが分かった。アゴタのプラットフォーム上で、タイは宿泊施設の検索数が多いトップ5の国の1つになっている。
旅行予約サイト・エクスペディアのデータによると、ドラマの主な撮影現場である高級リゾート「フォーシーズンズ・リゾート・コ・サムイ」の香港での検索数は、放送前の1月に前年同月比370%増。放送2週間後のサムイ島観光の検索数は、シンガポールが115%増、アメリカが95%増、オーストラリアが70%増加。Trip.comでのホテル・航空機予約件数は前年同期比約30%増加した。ドイツや英国、フランスからの旅行者が多いという。