タイのペートンターン・シナワット首相は、12月15日から16日の日程でマレーシアを公式訪問し、アンワル・イブラヒム首相と会談した。両者は、インフラ開発と貿易・経済関係の強化、国境を接する深南部の永続的な平和と安全、繁栄の実現に向けた協力を確認した。
タイ政府広報局によると、ペートンターン首相はアンワル首相と共同議長を務める両政府間の第7回年次協議に出席。両者は共通の平和と繁栄のために友好的な2国間関係を維持すると約束し、特に貿易と投資、物流、デジタル経済、観光分野で経済協力を強化すると確認した。
両政府はまた、ゴムとハラール食品産業の発展に向けて協力。2027年までに2国間貿易額を300億ドル(1兆バーツ)に引き上げる。
また両首相は、国境地帯で民間人に対する暴力事件が頻発していることを強く非難。暴力行為の停止を強く求めると共に、両国の関係機関が引き続き情報交換を行い、相互の司法の下で協力し、タイ南部の持続的な平和へ向け協力することで合意。ペートンターン首相は、マレーシアの誠実で建設的な役割に対し、アンワル首相に感謝の意を表明した。