タイ家計の収入当たりの支出は81.6%以上で、2023年は1カ月当たり約2万3695バーツだったことがタイファイナンシャルプランナー協会(Thai Financial Planners Association:TFPA)の調べで分かった。TFPAは、家計の財務計画を立て、管理を加速するよう勧めている。
プラチャーチャート・トゥラキットの報道によると、TFPAのウィロート・タンチャルーン会長は、生活費の高騰は世界的に最大の経済問題となっていると述べた。国家統計局が公表している2023年の家計経済社会情勢調査のデータによると、1世帯の平均支出額は1カ月当たり2万3695バーツで、2022年の2万2372バーツから増加。収入に占める割合は81.6%。支出用途は生活費が87.1%だった。
また国家経済社会開発評議会(NESDC)が報告した2024年第1四半期のタイ社会状況によると、サンドイッチ世代(3世代同居)の世帯は14%(340万世帯)で、2017年より減少した。
サンドイッチ世代は経済的に脆弱だ。同世代の49.1%は純収入残高が10%以下。負債を抱えているのは69.8%で、月収に対する負債負担は全国世帯に比べて高くなっている。
TFPAは、長期的金融能力に影響するため、国民に金融計画に関する教育を促進すべきだと提言。若い頃から貯金を意識するよう呼び掛けている。