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　タイ商工会議所大学局長・経済ビジネス予測センターの10日発表によると、タイの１世帯当たりの平均債務額は60万6378バーツで、前年比8.4％増加した。調査を開始した2009年以降、最高を記録した。

　マティチョンの報道によると、調査は9月1日から7日、1300人を対象に実施。99.7％が2023年と同程度の債務があった。

　債務の69.9％は正規の融資で、毎月の返済額は平均1万8787バーツ。一方、非公式融資による債務は30.1％で、毎月の返済額は平均6518バーツ。延滞率は71.6％。

　債務額は正規・非正規ともに毎年増加。正規融資の限度額に達した人が、非正規融資に頼る機会が増加しているという。タナワット会長は、多くの消費者の収入が生活コストを下回っていると述べた。

　ただ、債務の多くは日常的な出費や、住宅・自動車など耐久財の購入などで、経済全体を損ねるものではないと指摘。国内経済が回復基調になれば、家計債務は改善すると語った。

　2024年３月末時点で、家計負債は国内総生産（GDP）の90.8％に相当する16兆4000億バーツ。タイ政府とタイ中央銀行は、アジアで最高水準にあるとして懸念を表明している。世界では7位。

　バンコク・ポストによると、国際通貨基金（IMF）の2022年データで、マレーシアの家計債務はGDPの67％、シンガポールは48.6％だった。