タイ国立公園当局は、改修のため2カ月間閉鎖していた南部クラビー県の観光名所マヤ湾を、10月1日に再開する。当局は1日の訪問者数や有害な化学物質を含む日焼け止めの使用禁止など、観光と自然保護の両立を目指す規制を導入した。
プラチャーチャート・トゥラキットの報道によると、同県のハット・ノッパラット・タラム・コ・ピピ国立公園は、サンゴ礁の保護と旅行者の安全確保のため、8月1日から9月30日までマヤ湾とロサマ湾、ロコ湾への観光船の立ち入りを禁止していた。
同公園の水中作戦ユニットの職員は、マヤ湾前のエリアへの観光船の進入禁止エリアを示すため、ブイを設置。湾の生態系保護のため、船の接近を慎重に管理する。
また旅行者に対し、すべての海洋生物の採取や、発泡スチロール容器の持ち込み、ゴミのポイ捨て、魚への餌やり、無許可のドローン使用などを禁止する措置を導入した。
マヤ湾はレオナルド・ディカプリオ主演のハリウッド映画「ザ・ビーチ」(2000年公開)で世界的に有名になり、多くの旅行者が訪れている。