タイのタウィー・ソンドン暫定法務大臣は18日、タクシン・チナワット元首相が国王から恩赦を受け、刑期の終了を確認したと述べた。
ネイションの報道によると、国王陛下は72歳の誕生日を記念し、約3万1000人の受刑者に恩赦を与え、仮釈放中のタクシン氏も対象となったと述べた。
タクシン氏は亡命中、汚職事件で有罪判決を受け、昨年9月に帰国後、懲役8年の実刑判決を受けた。その後、国王の恩赦で懲役刑が1年に減刑。タクシン氏は刑務所に移送された後、体調不良を訴え警察病院へ搬送され、180日間の治療と拘留後、今年2月に仮釈放となった。当初の1年の懲役刑は、今月末に終了する予定だった。
またタクシン氏の弁護士であるウィンヤット氏は19日、タクシン氏に対する不敬罪の裁判は、来年7月まで延期となると述べた。
タクシン氏は2015年5月、韓国の新聞「朝鮮日報」のインタビューで、枢密顧問官らが妹のインラック・チナワット政権を倒した2014年のクーデターを支持したと主張。王室の名誉を毀損した罪と、コンピューター犯罪で起訴されている。
バンコク・ポストによると、黄色いシャツと黒のジャケット姿のタクシン氏は午前8時53分、バンコクの刑事裁判所に到着。証人と証拠リストの審査のため出廷した。タクシン氏は証拠を提出し、容疑について全面的に否認したという。