タイ東北部にあるのどかな町ナコーンパノムが舞台となったタイ映画『ふたごのユーとミー 忘れられない夏』が、6月28日(金)から、新宿ピカデリーほか全国で公開される。
タイ国政府観光庁によると、監督は本作が長編映画デビューとなる、一卵性双生児の姉妹のワンウェーウ・ホンウィワットとウェーウワン・ホンウィワット。双子の姉妹だからこそ感じる繊細な感情を、ユーとミーを通して見事に描いている。
ユーとミーの二役を演じるのは、本作がデビュー作となる期待の新星、ティティヤー・ジラポーンシン。プロデューサーが知人のインスタに載せていた写真を偶然見つけて大抜擢した逸材で、本作でタイ映画監督協会賞主演女優賞を受賞した。
ユーとミーの心を奪う誠実な少年マークを演じたのは、アンソニー・ブイサレート。ベルギーとタイの両親を持つハーフで、本作が映画初出演。ユーとミーならずとも魅了される、包容力のある優しさを持っている。
プロデューサーは『心霊写真』や『女神の継承』の話題作で知られるバンジョン・ピサンタナクーン監督。同氏が自分以外の監督のプロデュースを手がけるのは初めて。
◆ストーリー◆
中学生のユーとミー。ふたりは一卵性双生児の姉妹。生まれた時からずっと、どんなことでも一緒。隠し事ひとつなく、なんでもシェアしてきた。食べ放題のレストランだって、話題の恋愛映画だって、一人分の料金で二人分楽しんじゃう。ユーが苦手な数学の追試も、得意なミーが代わりに受けても誰も気づかない。ふたりに違いがあるとすれば、ミーの頬に小さなほくろがあることくらい。そんな絶対的信頼関係のふたりに、いつもとは何かが違う時間が流れはじめる。ハーフで色白、肩幅が広くて笑うと八重歯がのぞく素敵な男の子、同級生のマークが彼女たちの前に現れたからだ。1999年、世の中はY2K問題で世界が終わると大騒ぎしていた年。シェアすることのできない“初恋”という感情に揺れるユーとミー。二人の忘れられない夏が、まもなく終わりを告げようとしていた…。