タイの映画業界が活気付いている。フランスで5月14日から25日まで開催されたカンヌ国際映画祭で開かれたタイ・パビリオンの商談では、BLコンテンツやホラー作品が人気を集め、合計14億9600万バーツの収益を上げた。
プラチャーチャート・トゥラキットの報道によると、商務省国際貿易振興局(DITP)のプーシット・ラタナクン・セーリールーンリット局長は、同映画祭のビジネスマッチングにタイの12会社と1団体が参加したと述べた。22日までに343組が商談。取引総額は14億6900万バーツ。
商談では、アジアやヨーロッパ、南北アメリカなど幅広い市場からタイのBLコンテンツが人気を集めた。景気回復と、性の多様性を受け入れる土壌の広がりから、過去10年間でタイ制作のBLシリーズは約200タイトルに上る。ドラマやホラー作品の人気も高まっている。
また海外の映画制作会社からは、タイが提供する外国映画の撮影サービスも好評を博している。
バンコク・ポストの報道によると、今回の商談に参加したライト・ビヨンド社の副社長は、タイでの海外映画上映権を買う段階から、タイ作品の販売へ事業を拡大していると語った。
観光スポーツ省によると、タイ映画上映権の国際バイヤーの取引額は年々上昇。2022年は46億バーツ、2023年は67億バーツで、今年の取引総額は10%増の約75億バーツを見込んでいる。