チュラロンコン大学医学部のティーラ・ウォラタナラット医師は、4月21日から27日までの過去1週間の統計によると、新型コロナウイルスによる入院患者は、前週比66.5%増の1672人で、7週間連続で上昇していると述べた。同氏は、入院や死者、重症患者数が増加しているとして、警戒を強めるよう警告している。
マティチョンの報道によると、ティーラ医師は4月29日、フェイスブック「Thira Woratanarat」で新型コロナの感染状況を報告。死者は9人で、死亡率は同3倍に上昇。入院患者のうち、重度の肺炎患者は同33.6%増の390人、人工呼吸器の装着が必要な患者は同46.5%増の148人。
同医師は、過去1週間の新規感染者数について、1日当たり約1万1943~1万6588人と推定。人工呼吸器を装着した148人のうち、59歳未満の患者は55人。全体の37.1%を占めており、若年層も注意が必要だと指摘した。
また新型コロナウイルス感染症は季節性の風邪ではなく、イベントやまん延防止行動の有無で状況が変化すると語った。