タイ銀行協会(TBA)は25日、中小企業支援を求める政府の要請に応じ、各行が経済的に脆弱な顧客向けに、貸出金利を6カ月間0.25%引き下げると発表した。
プラチャーチャート・トゥラキットの26日付報道によると、政府貯蓄銀行(GSB)、政府住宅銀行(GHB)、中小企業開発銀行(SMEBANK)、タイ輸出入銀行(EXIMBANK)、タイ信用保証公社、タイ・イスラム銀行(IBANK)が最低小売金利(MRR)やプライムレート(SPRP)を5月1日から引き下げる。タイ農業・農業協同組合銀行も同様の措置を取る。
TBAのパヨン会長は決定に先立ち、セター・タビシン首相と会談。セター首相は、高止まりする家計債務や中国経済の減速に直面する中、高水準の金利が企業に打撃を与えていると指摘。中央銀行に対し、利下げを繰り返し要請した。
バンコク・ポストの報道によると、TBAは声明で、利下げは個人と中小企業の顧客の両方が対象で、金利負担の軽減と経営回復の支援につながると述べた。
タイ中央銀行は、金利が経済を下支えしているとして、緩和を求める政府の要請に抵抗。4月10日の会合では、3回連続で金利を据え置いた。次回の会合は6月12日。