タイ工業省工業経済局(OIE)の28日発表によると、2月の製造業生産指数(MPI、基準年2016年=100)は前年同月比2.84%減の99.27ポイントで、17カ月連続で低下した。設備稼働率は59.77%。1~2月のMPI指数は、前年同期比2.88%減。プラチャーチャート・トゥラキットが報じた。
OIEによると、タイは高い家計債務と弱い購買力に苦しんでいる。ワラワン局長は「自動車生産台数が7カ月連続で減少したことが、MPIに深刻な影響を与えた。金融機関の自動車ローン融資厳格化を受け、国内のピックアップトラック販売が低迷した」と述べた。
2月の自動車生産台数は前年同期比19.28%減。国内販売向け生産は同26.37%減の4万6928台、輸出向け生産は同9.25%減の8万6762台だった。
一方、今後のMPI指数の改善が期待できる好材料もある。2月の工業製品(金、武器、戦車、戦闘機を除く)の輸出は同1.8%増加し、5カ月連続で上昇した。観光産業も拡大が続き、今年1~2月の累計旅行者数は前年同期比50%増の638万人に上っている。