日本政府観光局(JNTO)が15日発表した訪日外客数(推計値)によると、10月に日本を訪れたタイ人は、2019年比85.7%の12万4600人で、前月から倍増した。前年同月比 では265.2%増加した。
紅葉シーズンによる訪日需要の高まりやタイの学校休暇、直行便の回復、航空会社との共同広告の実施の影響もあり、訪日客が増加した。1~10月の総訪日タイ人は、2019年比25.5%減の75万5700人。
10月の訪日外国人旅行者数は、2019年同月比100.8%の251万6500人で、新型コロナウイルス感染拡大後、初めて2019年同月を超えた。23市場のうち14市場(韓国、台湾、シンガポール、インドネシア、フィリピン、ベトナム、インド、豪州、米国、カナダ、メキシコ、ドイツ、イタリア、スペイン)で、10月として過去最高を記録したほか、カナダとメキシコ、ドイツでは単月過去最高を更新した。
地域別では、シンガポールをはじめとする東南アジアや、米国・ドイツなど欧米豪地域からの訪⽇外客数が増加したことが、今月の回復率の押し上げ要因となった。
国別では、訪日客数の多い順に、韓国63万1100人(前月57万400人)、台湾42万4800人(同38万5300人)、中国25万6300人(同32万5600人)、米国21万1900人(同15万6600人)、香港17万9300人(同15万1100人)。タイは香港に次ぎ6番目に多かった。