タイ発電公社(EGAT)は17日、タイ北部と東北部を通過しているモンスーンと、東北部上空を覆う低気圧の影響による大雨で、チー川・ムーン川流域で氾濫していると明らかにした。プラチャーチャート・トゥラキットが報じた。
チャラン副総裁によると、東北部コーンケーン県のウボンラットダムの放水量を抑制し、流域の水害を防止すると述べた。9月1日から10月7日までの放水量は1日当たり80万立方メートル。10月8日から15日までは段階的に1日当たり300~1500万立方メートルまで増加していた。この期間の放出量は、合計1億400万立方メートル。
また、同期間にウボンラットダムへ流入した水量は、19億8100万立方メートル。下流域への流入を防ぐための貯水量は18億7700万立方メートルで、貯水率は95%だった。現時点の貯水率は112%、貯水量は27億3000万立方メートルに達している。
気象局の予報によると、18日から20日にかけてさらに雨量が増え、ダムへ流入する水量も増加する見込み。EGATは、ダムの上下流域の水害を最小限に抑えるため、緊急事態のダム管理計画を作成するなど、対策を進めているという。