タイ商務省が発表した9月の消費者物価指数(CPI、430品目、2019年=100、速報値)は108.02で、インフレ率は0.3%上昇。8月の0.88%から減速した。
マティチョン・オンラインの報道によると、政府の生活費支援策により、エネルギーと食料品価格は23カ月ぶりに下落した。振れ幅の大きい生鮮食品とエネルギーを除いたコア指数は104.38で、前年同月比0.63%上昇と伸びが鈍化した。
外国との比較(8月)では、タイは依然として低インフレ国で、アセアン7カ国中で最も低いと分かった。世界各国でもインフレは鈍化傾向にあり、特にイギリスやイタリア、ドイツなどの欧州で減速している。
商務省は今年第4四半期のCPIについて、前四半期より減少すると予測。肉や魚、調味料価格が継続的に下落することが要因と分析した。エネルギーや生活用品も下落傾向で、政策金利が上昇していることも影響するとした。
1~8月のCPIは平均1.82上昇。コアCPIは前年同月比1.5%上昇した。