タイ商務省が発表した7月の消費者物価指数(CPI、430品目、2019年=100、速報値)は107.83で、前年比0.38%上昇した。伸び率は市場予測の0.64%を下回った。
タイ大手ニュース通信社インフォクエストの報道によると、インフレ率は引き続き低水準で推移。豚肉や調味料などの食料品価格は3カ月連続、燃料価格は5カ月連続で下落した。前年同月の指数が高いベースだったことも影響した。
前月比では0.01%減。振れ幅の大きい生鮮食品とエネルギーを除いたコア指数は104.39で、前年同月比0.86%上昇と伸びが鈍化した。1~7月の平均インフレ率は2.19%増、平均コアインフレ率は1.73%増となった。
商務省は、今年下半期のインフレ率は0.36%に留まると予測。干ばつと原油価格の変動を注視する必要があると述べた。
2023年通年のインフレ率予測は1~2%の範囲に据え置き、9月に再検討するとしている。