プラチャーチャート・トゥラキットの報道によると、タイ工業省工業経済局(OIE)は8月31日、通年のタイ製造業生産指数(MPI、基準年2016年=100)予測を発表し、2.8~3.8%減少すると下方修正した。工業部門の国内総生産(GDP)は、通年で1.5~2.5%減と下方修正した。
OIEによると、1~7月のMPI指数は、前年同期比4.54%縮小した。1~7月の工業部門GDPは3.2%減速。
世界経済の低迷やエネルギー価格高騰がマイナス要因となった。高水準で推移している金利が企業の生産コストに影響を与え、家計負債は高いレベルにあるとした。
一方、個人消費は引き続き好調で、下支え要因となった。民間・公共部門ともに国内投資は成長傾向。観光部門の回復や、新政権発足で政治空白が解消されたことが好感した。
7月のMPIは、前年同期比4.43%減の91.14ポイントだった。設備稼働率は平均58.19%で、前月から低下した。貿易相手国の需要が減少し、輸出が低迷したことが影響した。
7月は自動車産業が5.34%成長。自動車輸出は前年同期比30.1%増加し、指数を押し上げた。アジアやオセアニア、中東向けなどが好調だという。一方、国内販売は家計債務が影響し、8.8%増に留まっている。