在タイ日本大使館は28日、タイ南部ラノーン県のバーンパークナーム学校(パークナーム区)で、校舎建設支援案件の引渡し式典をしたと発表した。ラノーン地域基礎教育事務所のスッティラー・ホンチャローン副所長やバーンパークナーム学校のシリラック・ウォンガヴィーヴィット校長、在タイ日本国大使館の大場雄一次席公使ら関係者が出席した。
日本政府は18日に、同県バーンパークナーム学校の校舎建設計画に総額290万9900バーツの支援を決定していた。草の根・人間の安全保障無償資金協力により、高床式の4教室がある校舎1棟と教室備品を整備する。
ラノーン県コンティー島にあるバーンパークナーム学校は、島で唯一の公立学校。幼児・初等・中等教育を提供しており、2019年度時点で生徒161名(うち95人がミャンマー移民児童)と教師・職員16名が在籍している。タイ教育省が定める必要な教室数を満たしておらず、教育省への予算申請も認可されないことから、支援の要請があったという。
島の人口は約1100人(495世帯)で、住民の多くはミャンマーからの移民労働者となっている。