在タイ日本大使館は27日、バンコク市内で日本人のスリ被害が多発しているとして注意喚起を出した。日本人が被害に遭ったのは、バンコク市内のBTSプロンポン駅やスクンビット通り沿い。いずれもスリ集団による犯行で、昼夜を問わず発生。バッグから目を離した隙に財布を盗まれたり、歩行中に背後から接近されてリュックサックに入れていた貴重品を盗まれたりしたという。
同大使館によると、被害は今月の昼間、BTSプロンポン駅の西側改札(エンポリアム側)で発生。被害者がベビーカーに乗せた子供の世話をしていたところ、ベビーカーに掛けていたバッグから財布を盗まれたという。
防犯カメラを確認したところ、4人組の男が集団でスリを行っていた状況が映されており、財布に入っていたクレジットカードも悪用されていたことがわかっている。
また今月の夜には、被害者がスクンビット通り沿いを歩行中に、背負っていたリュックサックの外側ポケットに入っていた小銭入れや腕時計が盗まれる事件が発生。被害者は当時、リュックサックを触られているような違和感を持ち振り向くと、近くにいた東南アジア風の男2人が走り去っていったという。
同大使館は「スリは標的の隙をうかがっているので、自分のことをじっと見ている人がいないか、後をつけている人がいないかなど、周囲に気をつけて。年末年始の観光客増加で、スリの動きも活発化する可能性がある。食事中などはバッグを体に触れるように置き、道を歩くときはバッグを体の前に持つように心がけて」と呼び掛けている。