各報道によると、プゥア・タイ党所属のアピワン下院副議長は5日、5千万バーツで同党所属下院議員を引き抜く動きが他党により展開されている事を明らかにした。
他党への合流に合意した議員に対して前金として2千万バーツが支払われているという。
しかし、党としては引き抜きの動きの阻止に動かず党員の自主性に委ねる方針で、また東北部や北部からの堅実な支持を背景にして政策面での向上や党内結束の強化に取り組む事により、党所属議員の他党合流による影響を抑え込む事が可能だという。
また、アピワン下院副議長によると、次期総選挙では経済政策だけでなく、首相返り咲きの可能性の有無に関係なく党の政策立案顧問という立場でのタクシン元首相を前面に出して戦っていく考えだという。
一方、同党チェンマイ県選出下院議員のスラポン・トーウィヂャックチャイヤグン氏は5日、総選挙直前に自らの身を高額で引き抜かせる為に2つの党を天秤にかけている者が党内に少なからずおり、これらの者の裏切りにより次期総選挙の際に代わりの候補者を立てることが出来ないような事態になることが懸念されていることを明らかにした上で、かかる者に対して、既にタクシン元首相が両天秤にかけている者が誰なのか把握していること、また次回の総選挙ではタクシン元首相が立案した政策を前面に打ち出す方針であるということを心しておくべきであると警告した。
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