各報道によると、アピシット首相は9日、政府広報局系テレビ局"ch11(NBT)"で行われた講演の中で、あらためて同局の中立性を担保する為に野党側が意見を表明する為のエアータイムを確保するべきであるとの考えを示した上で、既にオンアート首相府大臣に対して、政府とは反対の意見を持つ層を初めとするあらゆる層が等しく意見を表明する機会がある開かれた放送局への脱皮を目指すよう指示した事を明らかにした。
アピシット首相は、野党時代や総選挙期間中、首相就任後に首相の定例政見放送と同時に野党首班による政見放送用のエアータイムを確保するべきであると主張し、政権誕生後に野党第一党のプゥア・タイ党側も賛意を示していたが、今日まで国王の認証事項でもある野党首班の指名が為されないままでいた。
またアピシット首相は、和解推進・国家改革に対する政府側の姿勢を国民が推し量る手段としてch11が国民の監視に晒されているとし、あらためて中立性の担保が重要であると指摘した上で、他の放送局との競争力を確保する為の組織の柔軟性と高度な独立性の保障が重要であると指摘した。
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